事務所トピックス
葵法律事務所

〇月✕日

医療事件の真相解明に協力してくださる協力医の方との面談に出かけました。

今回は循環器内科の専門医で、これまでも散々お世話になって来た方です。

通常であれば病院におうかがいするのですが、今回は日程的なこともあったので、ちょっと無理を申し上げたところ、休日にお時間を作っていただけることとなり、ご厚意に甘えてご自宅にお邪魔することとなりました。

案件は、心臓の冠動脈のカテーテル治療に伴って生じた事故に関するものです。

医療事件の中でも、内臓系、とりわけ、脳や心臓に関するものは非常に難易度が高く、専門医の頻繁な助言が欠かせません。

今回の相談の主目的は、証拠保全で入手したカテーテル治療の映像を観ながら、治療中に生じたトラブルの経過について分析してもらうことでした。

カテーテル治療中は、背中の側から放射線を照射しながら、造影剤を入れた冠動脈に挿入したカテーテルやワイヤーが病変に到達しているか、バルーン拡張、ステント治療が奏効しているかなどを確認し、ポイントポイントを映像として保存するというのが通常の手順ですのです、その映像をチェックしてみようというわけです。

正直、証拠保全で入手した映像を私たちが見ても、黒っぽい影がもぞもぞと行ったり来たりしているようにしか見えず、冠動脈のどの血管を写しているのか、どこに病変部位があるのか、医師が具体的にどのような手技を実施しているのかといったことを正確に理解することはできないわけです。

また、今回の相手方病院では、カテーテル治療の記録が経時的にきちんと記録されていないということもあって、協力医の方でも、あとで書かれたカルテの大雑把な記載を手掛かりにしつつ、映像画面を行きつ戻りつしながら分析してもらうという作業になりました。

結局、この日の3時間にも及ぶ検証により判明したのは、カテーテル治療中に、病変部位の近くからさらに枝分かれている別の血管に血栓が詰まってしまい、その血管が塞がれてしまったことと、それに気づいた施術担当の医師がその血管にワイヤーを通そうとして四苦八苦しているうちに、別の血栓が主要な血管を塞いでしまったということでした。

このような協力医の助言により、真相解明の第一段階として、カテーテル治療中に何が起きていたのかの事実経過を把握するという、相談の主目的については十分達成することができたのですが、相談が長時間に及んだにもかかわらず、嫌な顔一つされることなく熱心に対応いただいた協力医の方には本当に感謝しかありません。

事件の法的な検討についてはこれからが本番ですが、共同受任していた弁護士とともに、心地よい疲れを感じながら帰途につきました。

2016年11月06日 > トピックス, 医療事件日記
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