事務所トピックス
弁護士 折本 和司

明日は世界で初めて核兵器が広島に投下された8月6日ですが、その直前にとんでもないニュースが入ってきました。

それは、「バービー」と「オッペンハイマー」というアメリカ映画の名前を組み合わせた「バーベンハイマー」なる造語に関するものです。

一部のSNSで、ミーム化というのだそうですが、バービーにきのこ雲を重ねた合成画像が出回り、あろうことか、「バービー」の制作会社であるワーナーブラザースの本体がその画像にハートの絵文字をつけ、「忘れられない夏になりそう」といったようなコメントまでつけたというのです。

 

今から78年前の広島と長崎への原爆投下により、何十万人もの人が命を奪われ、生き残った人の多くが放射線の後遺症に苦しみ、亡くなられて行きました。

私も地元の人間として、また弁護士として、被爆者の方々の苦しみを直接耳にしてきました。

ただ、私は被爆二世ですが、アメリカを憎むという気持ちはなく、核兵器を発明し、その核兵器を使い、あるいは保有することで、他国に圧力をかけることをいまだにやめようとしない人類の愚かさを嘆いているのです。

 

今回の問題についていえば、バービーにきのこ雲を重ねた合成画像を作った人間は無知で愚かな人なのだと思うのですが、それよりも、その馬鹿な合成画像に大手の映画会社が好意的な反応をしたことは、到底容認できません。

核兵器で世界を脅すような究極の瀬戸際外交が最後に世界に何をもたらすのか、ちょっと想像力を働かせればすぐにわかるはずだし、あのきのこ雲の下で多くの人が亡くなったり、苦しんで逃げまどったりしたのですから、よりによって、そのきのこ雲にハートマークをつけるなんてあり得ないし、人々に夢を与えるはずのエンタメの大手企業としてはあまりに無分別というほかないからです。謝罪して済むような問題ではありません。

 

また、今まさにリアルタイムで起きているウクライナに対する侵略でも、ロシアが核兵器の使用をちらつかせているため、欧米各国も及び腰の対応となっていて、2年半が経過しようとしているのに、いつまでも侵略が終わらないという状況からも明らかなとおり、人類がこの地球上で生き残るためには、核廃絶しかないというのが私の意見です。

現実には決して容易なことでないにしても、核廃絶という理想を捨ててはならないと、心からそう思っています。

 

そのことをみんなが真剣に考えるきっかけとするためにも、「バービー」の日本での封切には強く反対しますし、仮に封切られても、私は観に行かないし、周囲の人には観に行かないように働きかけて行こうと考えています。

 

広島、そして長崎の原爆の日を迎え、一人でも多くの人にそんな想いを共有してもらいたいし、核廃絶の理想を心に抱き、何らかの形で発信していただければと、そんなことを考えています。

2023年08月05日 > トピックス, 日々雑感
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